社員インタビュー
お客様と末永い関係が続く、魅力的な仕事です。
設計・監理
加藤明豊
図面と現場の差異を把握し、調整する。
図面を描き、施工現場を調整することが設計士の主な仕事内容になります。一週間ないしは二週間というスパンで工程を分け、その都度内容に関しての打ち合わせを施工業者さんと行います。
図面一枚あれば工事が順調に進んでいくというわけではありません。図面と実際の施工現場に乖離があることは避けられないため、その乖離をいかにして埋めていくかを考えるのも設計士としての重要な仕事です。また、お客様のご要望が途中で変更になることもあるため、その際も現実的に実現可能な方法を模索し、ご提示することが求められます。
一つ一つの判断の積み重ねによって、建物は完成する。
初期段階におけるプランニングが最も苦労するポイントです。予算面や土地、法律などの動かすことのできないルールの中でいかにして最適な提案ができるか。例えば店舗を設計する場合、スタッフとお客様のどちらにとってもストレスの少ない位置にトイレを置く必要がありますが、最適な位置は先ほど挙げた条件面によって変わってきます。このような細かい点がコストや時間に大きく関わってくるため、それらを最初の段階でなるべく精度高くご提案できるのが理想的です。プランニングに限らず、設計士は多くの判断を求められる仕事です。一つ一つの判断をお客様と共に積み重ねた結果として、心から喜んでいただける建物が完成します。
設計のプロとして、メリットとデメリットの両方を伝える。
かつて担当をした住宅のお仕事が印象的でした。住宅の場合はご家族の思い入れが強く、理想的なイメージを思い描いたうえで打合せに臨まれます。議論は毎回白熱し、日を跨いで話し込んだこともあります。その際に設計のプロとして意識しているのは、必ずメリット・デメリットの両方をお伝えするということです。例えば、天井の高い家に憧れているお客様は非常に多くいらっしゃいます。そのご要望をただ受け止めることも可能ですが、私は天井を高くすることによる掃除の大変さや、室内温度の調整の難しさに関してもお伝えするようにしています。信頼をしてくださる客様からは完成後にお食事に呼んでいただけたこともあり、末永い関係が続いていくのもこの仕事ならではの魅力だと思います。